臨床の場にて
当院にも腰部椎間板ヘルニアと診断されて来られる方がけっこうおられます。 実際臨床の場に立たしていただいて、こんなにヘルニアって多いの?って思いました。
しかし必ずしも画像診断の結果、何か問題が写ってもそれが痛みの原因になってるとは言えないのです。
背骨が狭い・椎間板ヘルニアがある。でも痛みの無い人は山ほど存在します。 これらのことから、画像による痛みの原因の説明は矛盾を生じます。
実際に腰痛のないグループの76%にヘルニアが見つかり、85%に椎間板の変性が認められた。という論文まで20年以上前に発表されています。
つまり画像診断でヘルニアが写ったとしても、それが原因でない可能性があるといえるわけです。 手術をしたが痛みは変わらないっていう方がおられますが、まさにこういうことだと思います。
逆に、これはひどいへルニアだ!軟骨がつぶれてる! などと言われて、不安や怖さで痛みが増悪するケースが多々あります。 そんな間違った常識に惑わされないで下さいね。
改善してほしいから
これらの間違った常識を知らずにいると、あそこの整骨院のマッサージは効果なかったから次はあっちの整骨院でマッサージを受けよう。ここの整形外科の薬は効かないから友達の言っている整形外科で薬もらおう。 などと言った、間違った選択肢を永遠繰り返すはめになります。
これらは全て対処療法です。その場の痛みを和らげるために効果を発揮する方法です。 決して対処療法が悪いのではありません。ただ治すための方法ではないということです。 だから初期の頃はこれらの方法でも効果を実感できたはずです。
ですが、何度も繰り返している内に効果を感じてなくなって来たはずです。 画像診断はもちろん必要です。ですが、画像診断に振り回される事なく、適切な施術を受けるようにしましょう。 当院ではどこに本当の原因があるのか説明して施術いたします。
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