下肢の土台が骨盤なら上肢の土台は肩甲骨です。肩甲骨はがしなどテレビでもよく紹介されていますが、そもそも肩甲骨を緩めたりすることでなぜ肩こりが楽になるのか。 役割とともにみていきたいと思います。
肩甲骨の役割
肩甲骨は本来、四足歩行の時の役割として体重を支える役割がありましたが、二足歩行のヒトにとって肩甲骨の働きは変わっていきました。 前足が腕に進化していく中で生活するのに腕が自由に動く必要性があり、肩甲骨の役割も可動域をあげるために腹側から背中に移動しました。
四足の哺乳動物のような体重を支持する働きはなくなった代わりに、腕をうまく使うための動きができるようになりました。
では肩甲骨はどのような動きをするのでしょうか。
肩甲骨の働き
- 挙上(肩をすくめる動き)運動神経悪い芸人フルーツポンチの村上がよくする動きですね
- 下制(すくめた肩を下げる動き)
- 内転(背骨側に引き寄せる動き)
- 外転(パンチをする動き)
- 上方回旋(外側から腕をあげる)
- 下方回旋(背中に腕をまわす)
これが主な肩甲骨の動きです。これだけの動きをするのですから関わってくる筋肉も多いです。
挙上ー下制の場合だと挙上が僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋で下制なら僧帽筋、小胸筋などが関わってきます。それぞれの動きで肩甲骨に関わってくる筋肉は17種類に及びます。
それだけの筋肉が関わってくるので重要なのは当たり前ですね。では肩甲骨の動きが悪くなるとどのような事になるのでしょうか。
肩甲骨の動きが悪くなると
- 姿勢が悪くなる
- 肩こりになる
- 腕が痺れる
- 腰が痛くなる
など症状は様々です。逆にいえば肩甲骨を正常な状態にしておけば、上記になる恐れは少なくなるということです。また肩甲骨周りには褐色脂肪細胞が多く集まっており肩甲骨を動かすことは美容にもいいのです。
ではどういうことをすればよいのでしょうか。
肩甲骨ストレッチ
- 両手を上げ頭の上で手のひらをあわせる
- そのままの状態で肩甲骨を背中の真ん中に寄せる
- 手を下ろし、肩を大きく回しましょう
これを繰り返しましょう。きつい方は頭の後ろに手を組んでやったりしてください。
ストレッチの基本は無理をしない!です。痛みがあるのが効いてるのではなく、気持ちいいくらいのところで止めといてください。
さいごに
肩甲骨がなぜ重要なのかを説明してきましたが、どうでしたでしょうか?肩こりはもちろん美容にもいいので肩甲骨の動きを意識してみてはどうでしょうか?
セルフケアはもちろんですが整体で動きを取り戻すのもいいですよ。
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