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ボディケア

あなたの足はちゃんと地面に接してますか?

2017.09.23

浮き足

私達整体師は必ずお客様の姿勢を見ます。それを指標にどこが悪いかを見つけていきます。またその指標になるのが解剖学的肢位といわれる人間にとって最もニュートラルなポジションです。

人体の解剖図にあるようなやつですね。 例えば猫背で肩が内方にいってるのは、この解剖学的肢位から逸脱してるわけですね。

そして今回は人間が唯一地面に接している足に関して解剖学的肢位から逸脱している「浮き指」をみていきたいと思います。

浮き指とは

浮き指とは、足の親指を甲側に強めに押したとき90度以上曲がり、歩行時も足の指が浮いている状態。また押さなくても、地面に接している時にかかとに重心がのっていて、指が浮いてる状態のこと。

浮き指かどうか自分でわかる方法はあるのでしょうか。

浮き指かチェック方法

上記に説明したように手で足の親指を足の甲側に引っ張ってみてください。正常な人の場合曲がっても、75度くらいまでしか反りません。しかし、浮き指の場合は90度以上も反ってしまいます。

浮き指になっている人は、指のつけ根の部分が発達していて分厚くなっていたり、皮膚が固く厚くなったり、中にはタコができている人もいます。

では浮き指になったらどのような症状がでるのでしょうか。

浮き指がもたらす影響

腰痛

かかとの方に重心がいってるわけですから当然正常な歩行はできません。地面からの衝撃をダイレクトに受けるため腰痛の原因になります。

余談になりますが正常な方でもウォーキングの時、そう指導されているのか大股でかかとから着いて歩くのは個人的に腰や膝に負担になるので、歩き方を変えた方がいいと思っています。またこれはウォーキングについて書きます。

肩こり

足は指で揺れに耐え踏ん張りバランスを取ります。それが浮いているわけですからバランスは崩れます。

ビルなど建物でも柱がしっかりしてないと崩れてしまいます。それは体にもいえることで足底が地面をしっかりと捉えていなければ、骨盤、肩甲骨も正しい位置におれず結果肩こりにもつながります。

姿勢が悪くなる

浮き指になると、足指の踏ん張る力が弱くなり、歩行時につまずかないようにと足指を上げたり、浮かせたりする癖が無意識のうちについてしまいます。

この癖がかかと重心の姿勢を誘発することになり、かかとに重心を持っていかれると倒れるため、背中を丸くしたり、頭を前に出して重心を保とうとします。これが猫背になります。

この他にも冷えや自律神経まで影響を与えるようです。やはり柱である足は大事ですね。

では浮き足になる原因はどのような事があるのでしょうか。

浮き足

浮き指になる原因

サイズがあっていないなど履物

特に大きめの靴を履くと、靴の中で指に遊びが生まれ、自然と指が曲がった状態になってしまいます。スリッパやサンダルを履いている時はこういう状態になりやすいのではないでしょうか。

ヒールも要注意ですね。指を使って歩いてないことから浮き足になりやすいです。

指の力が弱くなっている

これは上記の靴を履いている事と関係しているのですが、筋肉というのは使わないと固くなっていくもので、しっかり指で蹴って歩かないと指は使われません。靴を履く事で足は守れますが、しっかり指を使った歩き方はできにくいですね。

とはいうものの裸足で歩く事はできません。対策はあるのでしょうか。

浮き足を防ぐ対策

タオル掴み

イスに座り床に置いたタオルを足の指でつかむという「タオルギャザー」といわれる方法です。つかんで鍛えるというより掴んで周りの筋肉が伸びてるのを意識してやるといいですね。

セルフマッサージ

すねの周りや足の甲の筋肉をほぐしましょう。ほぐした後はストレッチをかけましょう。足首を前側に伸ばします。伸ばす角度や持っている足の位置を変えると伸びるところも違ってくるので色々ためしましょう。

ただしストレッチは無理のないようにしてください。

他の運動

足の指をグー、チョキ、パーする運動などありますが、筋肉を鍛えるというよりは伸ばすということを意識してやってもらえたらなと思います。

この他テーピングや足底板を使っての対策もあります。どの方法でも続ける事が重要ですね。

さいごに

足の症状は浮き足だけに限らず外反母趾もあります。外反母趾もやはり靴が原因のことが多いです。体には繋がりというものがあります。足が原因で肩や腰にも影響がでるので、十分に気をつける必要があります。

あなたの足は大丈夫ですか?

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この記事の筆者

院長 堀川綱千

院長 堀川綱千

関西カイロ整体学院卒業後奈良・京都の整体院で10年間勤務し累計10,000人以上の身体を施術。日々研究を重ねることで痛みの原因を筋・筋膜、関節、内臓などから特定しアプローチする現在の施術法に至る。「痛みをあきらめない」「痛みの原因が見つかれば必ず良くなる」を信条に痛みの伴わない施術を心がけている。

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